マダムよっちゃんのオキラク生活

洋　へ

洋　へ

洋は知っていたんだよね。
ママがこれから大きな試練を乗り越えなければならなくなることも、
その試練を乗り越えるために、精神的に弱ってしまうことも。

だから、ママには僕が必要だっておなかの中に来てくれたんだよね。

ありがとう。
洋が一生懸命おなかを蹴ってママを励ましてくれるたびに
ママは少しずつ元気になっていったんだよ。

洋がいなかったらママはもっともっと深い海の底に沈んで、
自分の貝殻に閉じこもってしまっていたかもしれない。

あなたがママを選んでくれて本当に良かった。
あなたに会えて本当に良かった。

パパは、洋に会えるのを待ちわびて、洋が産まれたとき一番初めに抱っこして、始めましてのチューをしてた。
パパは洋が愛しくてしょうがないんだよ。

ほたるちゃんだって洋に会えるのをすごく、すごく楽しみにしていたんだよ。
おてんばなお姉ちゃんだけど、きっと洋にとって最強の味方になってくれるよ。

洋にとって、パパとママとほたるちゃんが一番のホームグラウンドになれるように。
言葉では言い尽くせないほどの感謝と愛をこめて。
これから、どうぞよろしくね。